映画 「クロッシング」 (2008年・韓国)

北に住む家族を描いた映画です。
チャ・インピョさんが、家族の為に中国の国境を越えた父親演じていますが、やっぱり上手いですねーーー。
二人の子役ちゃんにも泣けてたし、ラストがまたなんとも・・・。



以下、ネタバレです。


    ↓↓↓


妻と息子のジュンと、貧しい中でもつつましく幸せに暮らしていたヨンス(チャ・インピョ)。
妊娠中の妻は結核を煩っているのに、この国には薬がない・・・。
だから妻と子の為に、中国へ密入国する決意をしました。

危険な目に遭いながらも、なんとか国境の川を渡り、
脱北者たちが多くいる木材場で働いてお金を作っていました。
でもここにも警察がやってきて、
大切なお金を無くしてしまって・・・(>_<)
もうなんてこったーー。

途方に暮れる中、インタビューに答えればお金になると聞き、
他の脱北者たちと共に、大使館に逃げ込む事に。
数年前、大使館に駆け込む家族の映像を目にした事を思い出しました。
失敗して捕まる人もいましたがヨンスは成功しました。
後になって思えば、ここで捕まって北に戻されたら、
つらい事が待っていても、家族と離れなくて済んだのかなぁ・・・?


インタビューに答えるために、南へ送還。
初めてみる中国の都会的な景観も、
南の華やかな雰囲気も、ただ呆然と見てるだけのヨンスが印象的でした。
きっとヨンスは祖国が嫌で出たわけじゃないのよね。
ただ薬が欲しかっただけ・・・。

結核の薬なら、無償でもらえると知って驚くものの、
家族を南に呼び寄せて住もう…っ考えにならないし、
早く家族の元へ帰りたい一心だったようでした。
まだ北にいるとき、中国との貿易を任されてる友人から
新しい文化を教えられても、ただヘぇーー…って感じだったし。

南で住まいを与えられたけど、お金を貯めるために人に貸して事務所で寝泊りし、娯楽にお金を使わず、それも家族の為なら、全く苦にならないヨンス。

北では、既に妻が死んでしまった事も知らず・・・。

必ず帰ってくると約束した父を待っていた11歳のジュン。
でも母親が亡くなり、家を出なければならなくなりました。
母親を亡くして辛いのに、
11歳の子が一人で放り出されるなんて可哀想すぎます。

ジュンが市場をウロウロしてると、孤児がたくさんでショック…。
更にショッキングだったのは、
この子たちは生きるためにかなり荒んでることでした。
ジュンは持ち物をかっぱらわれるし、
駅の中で眠っている間に、靴を盗まれるし、
代わりに残っていたボロボロの靴、
自分の靴を持った少年と目が合っても、何も言えないジュン・・・。

市場で幼馴染ののミソンに会ったシーンは、胸が詰まりました。
他の国の文化をこっそり持ち帰っていた事がバレ、
警察に捕まってしまったミソンの父。
ミソンは裕福なお嬢様の雰囲気の子だったのに、
市場にいたミソンはそんな雰囲気はカケラもありません。
薄汚れた格好も悲しかったけど、
何より生きる気力を無くした表情が可哀想で。。。


ミソンと一緒に中国へ渡ろうとしたけど警備に見つかって失敗。
この時、手引きしたくれた少年が、
警備兵に見つかった途端にジュンたちを売ろうとした事に愕然でした。
でもこの少年はボロ布のように殺されてしまって・・・。

ミソンと共に収容所へ送られてしまったジュン。
ここでは過酷な労働が待っていました。
子供だからって容赦なしです。
そんな中、弱って死んでしまったミソン・・・(T_T)

収容所で亡くなる人が多かった事も
死んだ人を物を扱うように連れて行く兵士の姿も、
その遺体が葬られることなく、
牢獄の一室に放り投げられていることもショックでした。

ヨンスがブローカーを通じてジュンを収容所から出し、、
ようやく電話で父と子が話せて、
ああ・・・よかった・・・と二人の共に感動の涙だったのだけど、、、

脱北するのはジュンを含めて4人。
中国からモンゴルの国境を越える計画で砂漠へ向かい
あと少し…というところまで来たのに
運悪く中国側に見つかってしまいました。
女性三人は捕まってしまったけど、なんとか国境を越えたジュン。

ブローカーからは、国境を越えて走れば建物があると言われたのに、
方向を間違えたのか、ただ砂漠が広がってるだけ。
でも父親に会いたい一心で歩き続けるジュン。
途中、車が通る音に気付き声を張りあげるけど、
気づいてもらえず、タイヤの跡を辿って歩きました。
おお!頭がいいわね~と思ったのに。。。

タイヤの跡が途切れてしまい、アテもなく歩き続けるジュン。
何もない砂漠を歩き続ける姿は、可哀想で可哀想で。
そしてとうとう疲れて横になり、そのまま・・・。

雨の中お父さんとサッカーをしたこと、
初恋のミソン、お母さん・・・。
夢を見ながら息耐えたジュン。
誰もいない砂漠の中なのに、
盗まれないように靴を抱いてる姿は胸を打たれました。。。


悲しみの対面をし、慟哭のヨンス。

まさか救いのないラストになるなんて。
あれだけつらい思いをしたのだから、
必ず会えると信じていました。
砂漠を歩いてる間も、
サソリを見つけて嬉しそうな和みシーンもあったのに。
国境を越えなかった方が良かったんだろうか?とも思いました。

でもこれが現実なのかな・・・。
感動の再会物語もよいけど、
こういう残酷な姿もあるのだと思い知らされたし、
「神様は南にだけいるのか?」と言ったヨンスの言葉が印象に残りました。

でも、でも…、
やっぱり、ヨンスとジュン、会わせてあげたかったな。




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