映画 「ひまわり」 (2006年/韓国)

ひと言「放っておいてあげなよーー」と言いたくなりました。
静かに流れるBGMが胸を打ち、
レウォン君が中々良いです♪
“二度とお酒は飲みません” 
“喧嘩もしません” 
“もう泣きません”
古びたノートに書かれたことを頑なに守り、
そのノートに書き記したやりたい事リストを一つ一つやり遂げ
「ひまわり」のように、まっすぐ生きようとしたテシク(キム・レウォン)。
しかし彼の過去を知るかつての仲間たちは、
恐れ、勘ぐり、しまいには・・・。





以下、ネタバレです。

  ↓  ↓  ↓




ひまわり [DVD]
ポニーキャニオン
2008-09-17

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かつては誰もが恐れたチンピラだったテシク。
そんな彼が10年ぶりに育った街に帰ってきたのだけど、
オドオドして大人しく、そんな面影は微塵もありませんでした。
私、最初は記憶喪失?と思っちゃいました。
ここに家族はいないのに、殺人を犯して服役し、
そんな後ろめたい過去がある田舎に来たのは
“ひまわり食堂”をやってるおばちゃんに会うためでした。

仮釈放されたテシクを息子のように歓迎したのに、
「おばちゃん」と呼ぶテシクを追い返すトクチャ。
すると申し訳なさそうに、「お母さん」と呼ぶテシク。
きっとおばちゃんは、
息子のように気兼ねなくして欲しかったのね~と思いきや、
この二人の深い事情を知ると、、、

家族の縁が薄いテシクを
実の息子のように温かく接してくれるおばちゃん。
母が見知らぬテシクにそんな風に振舞うのが
面白くなく、素っ気無い態度のヒジュ。
というのも、ヒジュには亡くなった兄がいて
その座を取られるような気分だったのかもしれません。

病院へ行き、全身の刺青を取って欲しいと頼むテシク。
見事な刺青を見ようと多くのギャラリーが集まってる中、
「生体実験だと思って」と
真面目に言うテシクが可笑しいわ~。

カーセンターに就職も決まりました。
断れば昔のように何かされるかもとビビって雇い、
後から理由をつけてクビに…と思ってた店主だったのに
ところがどっこい、テシクは一生懸命働き
店主も「テシクは変わった。素晴らしい」と言うほどでした。

ある日、ヒジュに絡む男・サンチョルから暴行を受け、
それでも絶対に手出しはせず、
もうヒジュに関らないで欲しいと頼むテシク。
殴られ続けられてるうちに服が破けて刺青が見え
逆にサンチョルたちの方がビビッていたのでした。

誰よりもヒジュに見られたくなった風だったテシク。
そのヒジュは何事もなかったように薬を差し出し、
その日から二人の距離が縮まったのでした。

初給料で、テシクから靴をプレゼントされ、
感極まっているトクチャ。
身振りで「ハグ」とヒジュにけしかけられ、
どこかぎこちない感じでそっと抱きしめるテシク。
ジーンとするシーンでした。。。(゚ーÅ)

ヒジュには欲しがっていたマルチプレイヤーをプレゼント。
そのプレイヤーでいっぱい写真を撮り、
食堂の前で3人で撮った写真は、“家族写真”のようでした。

古びたノートは、面会に来たおばちゃんがくれたもの。
“二度とお酒は飲みません” 
“喧嘩もしません” 
“もう泣きません”とおばちゃんの字を胸に刻み、
それに答えるように塀の中を過ごしてきました。
そのうち、出所したらやりたい事を書いていき、
それがテシクの生きる希望だったのでしょう。

くだらない事ばっかり書いてあって、
「息が出来ないほどキスをする?」と笑い
「…これは私が叶える」と言うヒジュ。
えぇっーー?!とドキマキしたテシクだけど、
ヒジュがやろうとしたのは、「ピクニック」
早とちりに笑ってるテシクがカワイイ~。
そしてこんな心から笑う顔を始めて見せた気が?


中盤までは穏やかに時間が流れて行きました。
家族を知らないテシクが、
おばさんとヒジュの温かさに触れ
静かに普通に暮らしていたのでした。

“ヒジュと同じ大学へ行く”
ノートに書き加えた新たな希望に、笑みがこぼれるテシク。
しかしそんな些細な幸せさえも、奪われようと・・・。
ホントにもう放っておいてあげてーーと言いたくなる展開に。


テシクのかつての仲間…というか
10年前はテシクに従っていたチャンムとヤンギは、
どちらがオラクルクラブをもらえるか…で争っていました。
寂しがるかと思って…と純粋な気持ちで
田舎に帰った日に二人に挨拶に行ったテシク。
でも二人とも、今更なぜこの街へ来たのか勘ぐり
手下に行動を見張らせていたのでした。

チャンムとヤンギが仕えてるのが、チョ市議員。
表の顔は地元の発展のために働くよい議員、
でも影ではチンピラに脅されせて奪った土地に、
遊戯施設を備えたショッピングモールと
大規模なクラブを建てようと目論んでいました。

そんなチョ議員に屈せず、
絶対売らないかったのが、ひまわり食堂のおばちゃん。

そのひまわり食堂にいるのが、
10年前、ここの縄張りを仕切るチェ・ドピルを殺したテシク。
そうなると、チョ議員もチャンムもヤンギも、
「理由なく戻るはずがない。
何かカードを持ってるのかもしれない」と
あれこれと勘ぐり始めたのでした。

テシクが殺したチェ・ドピルの配下だったピョンジンは、今はチョ議員の運転手。
あの事件でテシクにやられて、脚が不自由になったけど、
恨みはなく、テシクにチョ議員の計画を教え、
ここから離れるように忠告してくれました。

しかしこれが思わぬ方向にーーー。
ピョンジンがテシクと会ってた→チョ議員はテシクを欲しがってたからオラクルクラブを譲る?→なら俺達は?ってワケで、徒党を組んだチャンムとヤンギ。

執拗な暴力でトクチャを脅すチャンム。
助けようとマルチプレイヤーで殴りかかかったヒジュ。
そのせいでプレイヤーは壊れてしまったけど、
メモリーカードに残った写真はセーフでした。

「何があっても喧嘩はしないと決めました。
その決心を守らせてください」とお願いするテシクに
仕事を手伝って欲しいと言っても、
「今の仕事に満足してます」と断わられ
痛い目に遭わせようと考えたチョ。

カーセンターで手下たちを暴れさせたら、手を出す、
仮釈放中だから御用になれば、しばらく監獄へ。
そう目論んだヤンギだけど、決して手を出さないテシク。
テシクを庇おうとするカーセンターの店主が巻き添えになり、
体を張って守るテシクにも、
「よくがんばった」と言ってくれた店主にも感動・・・。

テシクが殺した相手チェ・ドピルは、トクチャの息子。
その会話を聞いてしまい、ショックが大きいヒジュ。
これには私もビックリーーー\(◎o◎)/!
だから、「お母さん」と呼ぶのにあんなに戸惑っていたのね…、
この田舎に戻るのに拘ったのは、
おばちゃんへの償いと感謝だったのね…。


「息子殺した相手を息子にしようなんて」と問い詰められ、
「生きてると色んな事がある。
どれほどの大きな過ちで殺されたのか聞きに行った。
そうしたら、悪かった…と子供のように泣くの。
悪い奴と思えなかった。
それから何度か訪ねて情が沸き10年見守った」と。
そう思えるには、激しい葛藤が当然あったのでしょう。
語りながらもつらそうなおばちゃん。

10年前のその子供のように泣くシーンが
回想で入ってくれたらよかったのになぁ。。。
レウォン君がどう演じるか見たかったです。


母の思いがわかったヒジュ。
テシクの過ごした時間、ヒジュもそう思えたのでしょう。
出て行こうと決めたテシクに、
「感謝してる。チェ・ドピルは兄だけど
金を出せと母を殴るひどいヤツだった。
あんたがいると母さんが喜ぶ。
母さんの嬉しそうな笑顔は初めて見たの」と引き止めたのでした。

おばちゃんがテシクを許したのは、
ドピルが残した日記で、
あの事件は裏でチョ議員が操ったと知った事もあったのでしょう。
ひまわり食堂を守るために、日記のコピーを渡したトクチャ。
これで安心できる…と思っていたのだけど、、、

しかし相手はヤクザまがいな人物。
その日記が世に出さないために、なりふり構わず
まずヒジュを襲い、顔に大ケガされたのでした。
ヒジュって実は苦手キャラだったけど、
何も悪くないのにこんな目に遭い、痛々しくって可哀想で(/_;)


「世の中で一番大事なのは家族」とテシクに念を押し、
食堂を売って離れる決意をしたトクチャ。

「家族と一緒にここを発ちます」と言いに来たテシクに、
「人が罪を犯せず罰を受ける。腕を一本差し出せば」と
何勝手な事ばかりぬかすーーのチョ議員。
大人しく、“罰”を受けたテシク(>_<)
腕を切ったのはピョンジン。
チョ議員にしてみれば、
かたわにしたテシクを恨んでるから…と思ったんだろうけど、
ピョンジンは気付かれないように、加減してくれたのでした。
いい人ね・・・。

ここまでしたっていうのに、まだ足りず、
ヤンギにおばちゃんを殺して捺印させろと命じたチョ議員。
ホント、非情にも程があるーーーー

ドピルはとんでもないヤツだったけど、
おばちゃんにとって可愛い息子なのでした。
そして、ひまわり食堂を売りたくなかったのは、
息子と建てた食堂だから・・・。

「あの時が一番幸せだった。
食堂だけは守りたかったのに…ごめんね」と、
写真に語りかけ泣いていたおばちゃん。

そこにヤンギが襲いかかり、首を絞め殺したのでした。
あまりにも酷い・・・。
泣く泣くここを離れる決意をしたのに、
なんでそっとしておいてくれないんでしょ

薄れ行く意識の中で最後に見えたのは
テシクがくれた靴でした・・・。

そんな事になってるとも知らず、
意識が戻らないヒジュに「きっと良くなる。死んでもお前は守る。幸せになろうな」と語りかけていたテシク。

家に帰り、首吊りしてるおばちゃんを見つけ
「お母さん」と何度も何度も叫び、慟哭のテシク。

守りたかった店はあっさりと壊され、
そこに残っていたのは、新品の靴とヤンギのピアスでした。

ヒジュに頼まれて写真屋へ行くと、
ウインドーに3人で写した写真が飾られていました。
ささやかな幸せの中、笑顔の3人。
コレを見た時は泣けてきました(ToT)

おばちゃん…、いや“お母さん”と“泣かない”と約束したけど、
とめどなく流れる涙を止める事なんて出来ません。
この世で一番大切なものは家族。
それを壊したものたちを許せなかったテシク。

オープンしたクラブでご満悦だったチョ議員たち。
そこに泣きながら入ってきて、
ピョンジンだけは外へ出るように告げ
「間違っている。全部を奪わないと気が済まないのか?
人が罪を犯せば罰を受けるのが決まり。俺が与える」と、
全員を殺す覚悟のテシク。

1人で何が出来る?って感じでみんなせせら笑っていたけど、
絶望の中、覚悟を決めたテシクに誰も叶いませんでした。
レウォン君の武道シーンは迫力もあり、
悲しくもあり、圧巻です。
夢だったクラブに火をつけられ。
部下を次々殺され、怯えながら殺されたチョ議員。
自業自得なんだけど、
ヤツのせいで再び「人殺し」となったテシクが哀れでならない・・・。


1人になったテシクの脳裏を過ぎるのは、
短かったお母さんとヒジュとの時間。。。
「母さん、ヒジュ、すまない…」と呟き、
酒を飲んだこと、喧嘩をしたこと、泣いたこと、
そして人を殺めた罪で自ら罰を受け火に包まれたのでした。

ラストシーンは数年後、
あんなに苦手だった数学の助教授になったヒジュ。
テシクを愛してしたのか…という問答があったけど、
ヒジュとテシクの愛より
大切な物を守ろうと生きたテシクの物語…の印象が強いので
正直、どっちでもいいかな~^^;


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