映画 「ファン・ジニ」 (2007年/韓国)

ドラマ版にハマったので、どんなモンかと映画版を見てみました。
「妓生」の世界を描いたドラマ版とは違い、
映画の方は、もどかしいような悲しいような「恋愛物語」、
当たり前だけど全く別物でした。
ドラマのハ・ジウォンちゃんも美しかったけど、
映画のヘギョちゃんも綺麗・・・
ユ・ジテは、映画「春の日は過ぎ行く」などで見て、
それほど…と思ったのだけど(すみません…)
今回のノミ役はワイルドだけど、
どこか繊細で素敵でしたーーー。
説明不足に感じる部分もあり、
もう少しここを詳しく…と感じた部分もあり、もったいないなぁと。
でも単に私の想像力不足かも( ̄ー ̄?).....???

あと字幕が…
スカートとか、ゲームとか、このアマとか、モノにしたとか
なぜか現代風でちょっと引きました…。
吹き替えの方が、ちゃんと時代劇風な気がしました。


以下、内容に関するネタバレです。


   ↓   ↓   ↓





ファン・ジニ 映画版 [DVD]
ポニーキャニオン
2009-02-18

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ




両班のお嬢様として育ったチニと、
母親が男と逃げた後、
下男としてファン家に置いてもらってたノミ。
幼い頃は仲の良い幼馴染でした。 
ほとんど外の世界を知らないチニをおぶって、
お祭に連れて行ったノミ。
でもすごい人ではぐれてしまい、
その罰としてチニの父親からすごい折檻を受けてしまいました。
子供だからと容赦なんてありません。
チニ父は両班、ノミは賎民だから・・・。

涙ながらにチニがを庇ってくれたけど、
その日以来、ファン家のお邸を出て行ったノミ。
「お嬢様」ではなく「チニ」と呼んでいたけど、
身分の差を思い知り、そばにいるのが辛かったろうし、
チニの為にも離れようと思ったのだろうなぁ。。。


大人になったノミは、風貌もどこか怖い雰囲気で、
喧嘩も強く、誰もが恐れる男になっていました。
ファン家の主人・チニ父が死に、
執事が財産を待ち逃げしたと聞き、ファン家に戻ると、
そこには美しく成長したチニがいました。

ファン家の使用人は、みんなノミを怖がっているけど、
ガンつけたりするシーンもないし、見た目?

漢陽の両班の家との縁談が持ち上がり、
母親の言うがままに準備を進めていたチニ。
しかし、なぜかチニの出世の秘密がバレ、
破談になってしまいました。

それはチニも知らなかったこと・・・。
ファン家の当主は女遊びが耐えず、
夫の不義を隠すため、手をつけられた女を拷問し、
口止めして来た妻
そんなある日、妻の下女・ヒョングムを手篭めにし、
産まれたのがチニ。
妻は赤ちゃんを憐れむ気持ちがあったのか不明だけど、
体裁を考えて我が子として引き取ることに。
我が子を失うのは身を切る思いだろうに、
子の将来を思い、我が子を置いて行き、
妓生となったヒョングム。
でも我が子を忘れる事なんて出来ず、
時々、お邸を見下ろせる丘から成長を見守っていたのでした。

街中で妓生の葬列を偶然見たチニ、
それが実母だったと知ったのは、後の話。
遊郭に入り浸ってると噂されてたノミが
実は病のヒョングムの面倒を見てたと聞きました。
生きてるうちに互いに、一目会いたかったろうに・・・。

母親…いや、「ファン家の奥様」から
出て行くように言われていたチニは
妓生になる決意をしました。
夜、ノミを呼び、「私には三つの道がある。
一つは両班の妾に。もう一つ母のような下女に。
そして、三つ目は産みの母のように妓生になること。
どの道を進むべきだと?」と問いかけたけど
心は既に決まっていて、
貞操を捧げる代わりに、世話人になって欲しいとチニ。
縁談相手にチニの出生の秘密を話したことを告げ
「偶然お嬢様の実母に会い夢を抱きました。
死んでも許されない罪を犯しました。
決して許してはいけません」と涙が止まらないノミ。

チニがワザワザ話したのは、
そうだと気付いていたから?と思ったけども
初めて聞いてようにも見えて、「?」でした。
それと、なぜ身を落とす「妓生」と選択したのか?
ヒョングムの墓へ行った時、
「この世に慈悲などない。私はこの人のように生きない。
世の中をあざ笑って生き続ける。
お嬢様としての私はここに埋めた」とは言ってたけど、
その葛藤や心の動きがちょっとわかり辛かったです。


心の底では愛し合いながらも、
世話人になる見返りとして抱かれるチニ、
躊躇しながらも、望みどおりに抱いたノミ。
口づけしようとして出来なかったノミが切ないです。

この出来事と並行して起きた事件が、
チニに一方的に憧れ、自殺してしまったトポギという男の話。
なぜか奴婢たちの間では、
「あのお嬢様は男たらして有名」なんて噂が立ってて、
どうしてそういう事に???とイマイチよく分かりません^^;
自殺したトポギの棺を持った葬列が、
チニに出て来いと言わんばかりに、ファン家の前で篭城し、
力づくで彼らを追い返そうとしたノミ。
すると、「奥様が守った孝行門を汚すわけには行かない」と
葬列と野次馬たちの前に出て行ったチニ。
「体裁よりお嬢様見世物にしたくない」と
さりげなく正直に気持ちをぶつけるノミ。
「この世の中、行けない所はない」と
かつてノミが言った言葉を返し、出て行くチニ。

騒ぎの中に出て行くチニは、堂々としていて
ベルばらで民衆の前に出たアントワネット様を思い出した私。
チニが渡した“明月”の書が棺にかけられていて、
それ上に婚礼服を掛けてあげ、
「あなたの愛したお嬢様はここにいません。
代わりに身分の低い私が見送ります」と。

ファン家を出て行き、険しい道を1人で出て行くチニに、
「道しるべが必要」と着いて来てくれたばあや。。。
堪えてた涙が溢れ出し,素になって泣き崩れるチニ。
チニは肉親の縁は薄かったけど、
こういう人が傍にいてくれて良かったわ(゚ーÅ)


ドラマ版ではじっくり描いてた妓生の世界だけど、
この映画では、芸より遊女の世界って感じです。
明月(ミョンウォル)として妓生になったチニだけど、
小さい頃から教育を受けてきた妓生たちに疎まれて、
チニの方も妓生と両班のじゃれあいを
軽蔑の目で見ていました。
そんなある日の宴会で、絡んできた両班にビンタし、
逆にもっとひどく返されたチニ。
そりゃこの時代、当然でしょう。
チニもガマンしないと…と思ってしまった。


愛するチニがこんな目に遭うのが耐えられず、
両班を殴り飛ばし、気を失ったチニを抱いて行くノミ。
そし「お嬢様を苦しめたのはこの私。
私が望んだのはお嬢様の真心。
これ以上、氷のような眼差しに耐え切れず、去ります」
と手紙を残し、姿をくらましたのでした。
それにしても、いくらチニが酷い事されたからって、
両班の男の大事な所を握りつぶすなんて・・・( ̄  ̄;)

ノミが望んだ「真心」とはほど遠く、相変わらず冷たい眼差しのチニ。
新しく就任した長官は、詩を書き、共寝はいやだと正直な妓生・ミョンウォルに興味を持ちながらも、無理強いはしませんでした。
でもそれは見せかけで、カッコつけだったみたいね。

宴席を好まず、部屋で本を読み耽っている長官の友人ピョク・ケス。
そんなカタブツだけど、庭にいたチニに一目惚れしてしまいました。
それがわかっていて、食事を用意したり、布団を敷いてあげ、
これでもかって感じで誘うチニ。
ここまでさりちゃ、ケスも落ちてしまったのでした。

これはチニの作戦で
大勢の前で、清廉潔白じゃないと恥をかかされてしまったケス。
いや、恥というより、
真心を踏みにじられたようで、ケスが可哀想でだったなぁ。 
これがチニ単独で仕組んだのか、長官もグルなのか
イマイチわかりませんでした。
それにしても、こんなチニにはドン引き・・・。

チニ本人もこんな事しながら、気がめいってたようで
酒に溺れ、幼い日のノミり背中におぶさり、
祭りに行った日を思い出していたのでした。
想像の中では、大人になった今も
あの頃と同じように笑顔でおぶさっているのに、ノミはいない…。

自分の贈り物すら返すソ・ギョンドク先生の所へ行き、
道学君子の化けの皮を剥いて来いと長官に言われたチニ。
「私のような身分の低いものを家に上げるはずない」
と思ってたのに、隔てなく家へ入れ問答をしてくれた先生に、
チニの中で少しずつ何かが変わって行き、
賤民も両班も元々は同じ…と気付いたのでした。

ノミは義賊となり、民たちに米などを分け与えていました。
飢饉で住みかを失った人達が
ノミの元へ集まってきて、一つの村になっていました。

そんなノミを疎ましく思い、
官軍の数を増やし、捕らえらさらし首にと息巻いていた長官。

窃盗団の件で頭が痛いのに、密使が来るのに財政不足。
何とかするように部下に命じる長官。
困った部下は、中国の財宝がある篭屋を襲って殺し、
財宝を盗んで、そレをノミの仕業にしたのでした。
金も入るし、ノミを御用に出来るし~と思ったのでしょうが、
決して人殺しをしなかったノミが黙ってるハズなく、
長官の部下を捕まえて締上げて、
民たちの前で白状させたのでした。
証拠の財宝から、少しくすねて篭屋の葬式代に…とはオツだわ~。
しかし攻撃に遭い、ケガしてしまったノミ。

汚い空き家に潜伏していて、チニが来たと気づき、
「私のような者の為に…。お帰りください」とノミ。
それでも入ってきてくれたチニの姿に、目がウルウルです。
「恨んでなんていない。あなたがいて人生がある」と言いながら、傷の手当をしてくれるチニに、
「誰もいない平和な島へ行きます」とノミ。
「私はそこで何をしよう?」と答えるチニに、
はにかんだような照れたような笑いがこぼれ(この表情が良いわ~
「美しい島を眺めていたください。
仕事は私に任せて」とノミ。
すれ違っていた二人が、
ようやく穏やかな時を過ごせたのでした。。。

でもそれは叶わぬ夢だと、二人共気付いていたのでした。
「二度と私の前に現れてはいけません。
仲間と共に島へ行き、楽園を作るのです」
「生涯、お嬢様だけを心に抱き、生きて行きます。
いいえ、あの世へ行っても…」と、やはり切ない二人です(/_;)


窃盗団の頭・ノミがミョンウォルの世話人と知り、
嫉妬心が燃え上がり、益々捕らえようと躍起になり、
都から援軍を呼び寄せてまで(ここまでするかーー-_-;)
ノミたちが住む村に総攻撃をかけた長官

チニの音頭で、小間使いのイグミとケトンの婚礼が
盛大に執り行われました。
まるで自分の分まで幸せに…という感じのチニでした。
なのに、その夜、
長官の仕業で新郎のケトンが捕まってしまいました。
酷い拷問を受けても、
ノミの居場所を白状しないケトンにイラつく長官。

ケトンを助けるため、新婦のイグミのため、
そして愛するノミと、ノミが大切にしてる仲間達を救うため、
自らの体を長官に差し出したチニ。
これでいいと自分に言い聞かせてたろうけど、
屈辱と悲しさで涙がこぼれていたのでした。。。

共寝をしたからと我が者顔の長官に、
決して折れないものがあると言って
自分に教えを説いてくれたソ・ギョンドク先生の名を挙げ、
「彼こそが真の聖人。
長官は私の知る最も汚い仮面をお被りです。
そしてもう一つはこのミョンウォル」と軽蔑の目を向け
怒って殴る長官をあざ笑うチニ。

ゆうべノミが来て、自首すると言ってたと聞き
涙がみるみる溢れ、役所へ急ぐチニ。
なんだか…長官に抱かれ損だーーと思ってしまった。
ケトンの釈放の為とばあやは言ったけど、
またチニを苦しめたと知ったからなのかな?
家を訪ねてきた時のノミの表情が見たかったなぁ。


役所に入るノミの後ろ姿を見て、そのまま気を失い
4日間も眠り続けていたチニ。
明後日、ノミの処刑が執行されると聞き
身支度を整えて牢獄へ向かいました。

来てくれたチニに、精一杯の優しい笑顔を向けるノミ。
牢を挟み、手を繋ぐ二人。
「会えば私の元へ戻ってくれると思い山へ行った。
でも、あなたは私の元を去った事はないと悟った。
いつもそばにいた。
だから一生あなたに会えなくても平気と思った」とチニ。
「お嬢様は私に楽園を築いて欲しいと願ってた。
でもそうしても、本当の自由と言えない。
…私はこの世で一番幸せな男です
なぜならお嬢様が私を見上げる目が物語っています。
“愛しています”と」
そう言いながら、本当に幸せそうな表情が浮かぶノミ(T_T)

最後の時にようやく心が通いあうなんて皮肉です。
しばし涙が止まらないチニ。
そして持って来たお酒を注ぎ、
「あなたに捧げる最初で最後の盃です
幼かった頃から今まで、私にはあなただけ。
残りの人生も捧げるという心の盃です」
差し出す盃を飲み干すノミに、深々とお辞儀をするチニ。
幼い頃、ままごと遊びのように、
結婚の誓いのお辞儀をした二人。
あの時とまったく気持ちは変わっていないのでした。

穏やかな表情で、見守っていたノミ。
本当に、「幸せ…」という顔で、じきに死ぬ人とは思えなく、
だから何だか悲しくなりました。。。


処刑場に来ないで欲しいとノミの最後の頼みを聞き、
後日、ノミの遺骨を抱いて、遠い山へ旅に出たチニ。
もし自分が死んだら
誰でも気軽に踏めるよう遺骨は道端へと言い残して。

風に乗せてノミの遺骨を撒き、「愛してます」と告げるチニ。
死が二人を引き裂いたように見えるけど
何となく、愛の成就にも感じます…。
映画のタイトルは「ファン・ジニ」だけど、
ノミの物語でもあったなぁ。。。と思いました。




ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック