ファン・ジニ 第18話

「空白の舞譜」

☆感想とあらすじ(ネタバレです)☆

芸を軽んじて蔑む言動を繰り返すピョク・ケスにキレてしまったペンム。
自分達の誇りを守ろうとする姿にグッときます。。。
ただ、この時代に両班に逆らうなんてもっての他だし、
特にピョク・ケスは王族出身。。。

逆らった罪は相当重いもので、即連行されてしまったのでした。

何とか命を助けようとオロオロするソン長官に、
「妓生が人前で気持ちをあらわにするなんて、弁解の余地もない。
私を処罰してください」と、取り調べでも言い訳しないペンム。
それは、かつて愛した(今も?)ソン長官に
迷惑をかけたくない女心でもあったのでした。

牢へ連行されるペンムの前に跪き、泣いている妓生たち。
そんな弟子達に、妓生は感情を抑えろと教えてきたのに、
感情を爆発させてしまった自分を恥じ、
行首と呼ばれる資格はないと涙を堪えていたペンム。
そしてそのまま投獄されてしまったのでした。

ペンムの放免を掛け合ってくれたソン長官だけど、
聞き耳持たないどころか“杖刑”に処すと言い渡したピョク・ケス。
杖刑と読んで字の如く、杖で体を痛めつける刑で
ペンムの足を折り、二度と舞えない体にしようと…!

それは舞に命をかけてきたペンムには、死より重い罰でした。

ペンムの芸に対する思いはチニの胸に響いたようでした。
そしてここまで追い詰めてしまったのは、紛れもなく自分・・・。

杖刑に処されると聞き、弟子の妓生たちの怒りは、最初にケスを侮辱してしまってキッカケを作ったチニ向きました。
責めたてられても魂が抜けたように呆然としたままで、
ケスに謝って来いと言われると、
「何と言えと?舞を止めさせられても盃を投げられても、
黙っているから命を助けろと?
そんな惨めな真似を行首様が喜ぶとでも?」と呟くチニ。
「そこまで行首様の事がわかっているのに、
なぜあそこまで追い詰めたの?」と先輩妓生の問いかけに、
なぜそうなってしまったのか…答えを知りたいのはチニなのかも。。。

ペンムを助ける為に、都のメヒャンの力を借りては?と思いついたヒョングム。
「かつては無二の親友だった方。見捨てはしないでしょう」
その思いはメヒャンに届くかどうか…、都へ向かったトクパルたち。

ペンムが投獄されてる牢の外で、立ちすくみ考え込んでいたチニ。
ウノの一件でペンムに復讐すると誓ったのに、ペンムが窮地になったからと言って喜べるはずがなく、気持ちは曇るばかり。

タンシムから子を宿したと聞かされても、それで?と動じないピョク・ケス。
「この子に免じて一度だけご慈悲を。
父親は心の広い方と教えてあげたい」とペンムの放獄を頼むタンシムに、
「妓生の体は誰でも乗れる。本当に私の子という証拠は?」と言い返すケス。

傷ついた心でケスの部屋を出ると、入れ違いにチニが来ました。
「あなたの為にもこれだけは避けたかったけど…。ごめんね」
チニの言葉に「わかってる」と答えたけど、涙が溢れるタンシム。

ペンムの放免と引き換えに、側女になると申し出たチニ。
あんなに手に入れたかったミョンウォルが、
自らこの手に落ちるなんて、棚からぼた餅(ちょっと違うか)のケス。
ハッ?!まさかこうなるシナリオ?!とチラッと勘ぐってしまった^^;

ジョンハンへの思いを断ち切るため、
彼の心のこもった笛と詩を封じ込めたチニ。
「初めて女人を愛した。もう二度とない。この心はここに置いていく」
ジョンハン言葉や共に過ごした日々が脳裏を過ぎると、
やはり断ち切る事など出来なくて、涙が止まらないのでした。

タンシムから、チニがケスに頼みこんだと聞き、
身支度をするから櫛を持ってくるように告げるペンム。
タンシムからその事を聞き、ペンムの思いを察したヒョングム。
自分が牢へ行き、昔よくやってあげたように髪を結ってあげたのでした。。
「相変わらず手先が器用だ。
童妓の頃からお前は愛嬌のある子だった」と笑うペンムに、
「あの頃は行首様も泣き虫でした。
初恋に破れた時は私のチマに顔をうずめて泣いてました。
そして夜が明けると、何事もなく私達に指図する姿を見てると、
呆れもしたけど、妙に悲しくもありました」とヒョングム。
「それは正しかったのだろうか?光を失うほど苦しんだろうに、真心を信じる愚か者とお前を叱り飛ばした。
チニの初恋も無残に断ち切り、思えばひどい事をして来た。
それで得たものは何だったのだろう」と
まるで懺悔をするように、せつなく語るペンム。
ペンムが身なりを整えたのは、刑に処される覚悟だと、
チニを側室にしてまで助かるつもりはないとわかって
「強がりはやめ、何としても生きるべきです。
誰が教房を守るのです?」と説得するヒョングム。
とかし、チニに命乞いなどできなと答えるペンム。

トクパルから事情を聞いても、妓生の鏡のようなペンムがそんな事をするはずない…と信じられないメヒャン。
とりあえず松都へ向かうことにしたのだけど、
重罪人を庇えば立場が悪くなると止めるプヨンたち。
「口を挟むならお前達の命を奪う」と言い、
かつての無二の親友・ペンムを救う為に
まずジョンハン助けを頼み、松都向かったメヒャン。

スマンに、少しの間だけここを出して欲しいと頼んだペンム。
そんな事は許されないことなのだろうけど、
「最後の夜です。教房で過ごさせて欲しい」というペンムの気持ちを汲んでくれ、出してくれたスマン。

鶴の舞の衣装を撫で、果たせなかった夢に涙が止まらないペンム。
そこにチニが入って来て、慌てて涙を拭きました。
「涙とは行首様らしくない」とか、ケスの側室になるのは施しとか、
妓生がイヤになったと相変わらずの生意気口調のチニ。
まあこれはチニ流の言い方で、自分に言い聞かせているようにも、
ペンムが気を遣わないようにしてるようにも感じました。
「安っぽい憐れみで芸の道を諦めるのか?
お前にそんな生き方は出来ない。
お前の助けが必要なペンムではない。自分の事だけ考えろ」とペンム。
「なぜそこまで頑な?あなたを見てるとゾッとする」と出て行ったチニ。
互いに相手の事を思うからこその言い争いなのでしょうね。
そしてチニもペンムも、それがわかっているようでした。。。


チニが出て行くと涙が溢れるペンム。
もう舞えない悔しさより、チニと共に舞を完成させられない事や、
チニを一流の妓生する志が途絶える事への悲しさのよう…。
師匠と共に作った鶴の舞の舞譜を眺め、
そして一枚の紙に筆を走らせたペンム。

それはケス宛で、自分は死をもって罪を償うから、
ミョンウォルを側室にするなんて夢にも思うな…という内容。
それを読んで怒りが沸騰し、望みどおりに死なせると呟くピョク・ケス。

もう一度お前と共に舞を完成させたい・・・。
ペンムの懇願が脳裏を過ぎり、部屋を尋ねたチニ。
しかしそこにはペンムの姿はなく、
“鶴の舞 ファン・ジニ”と書かれた白紙の本が置いてありました。

ケスが「死なせる」と息巻くまでもなく、
この件に決着をつけるために、自ら命断ったペンム。
あの鶴の衣装を身にまとい、最後は穏やかな表情で舞い、
崖から身を投じたのでした。

胸騒ぎがして、松都へ向かう船上で舟を急がせていたメヒャンも、
アチコチ探していたチニも、
ペンムの最期の気持ちを感じたように、
その瞬間振り向いていたのが印象的・・・。

役所では、まだその死を知らず、
牢からいなくなったペンムの行方を案じてしました。
牢破り…と聞くと、「そんな事をする人じゃない。
死に場所を探しに行ったのです。早く見つけ出すのです
ぺンムの事を何もわかってないのですね。
あの誇り高きペンムが屈辱を受ける姿を弟子達に見せると?
そして刑を執行するのはソン長官。
一生恋い慕ってた方を苦しめまいとしたのです。
それでも男なのですか?!」とメヒャン。
ここのところ、私の中でメヒャンの株が急上昇~。
ペンムとソン長官が愛を成就できなかったのは、
もちろん身分の壁があるのだけど、
ペンムの事をちゃんとわかってなかった…っと部分もアリかな。

刑の執行の準備が整った広場に運ばれてきたのは、
ムシロに包まれたペンムの遺体…。
変わり果てた親友の姿に、涙がこぼれるメヒャン。
いがみあったままで和解しないままだったけど、
ペンムには、昔のような妓芸への心を取り戻した…とわかってくれたと思うな。


ペンムの亡骸にすがって弟子達が泣き叫ぶ中、
「一人で逃げるなんて卑怯。早く起きて目を開けて。
あなたは全部話したろうけど、私はまだ話がある」と叫ぶチニ。
「亡くなった人に失礼だ」と止めるジョンハンだけど、
やり場のない思いを、こういう言い方しか出来ないのでした。
「私には伝えたい事がまだ残ってるの」と
返事をしてくれないペンムの姿に泣きじゃくっていたチニ。

ポッカリと空いた行首の席で、泣いていたクムチュン。
「30年も苦楽を共にしてきたのに、
何も言ってくれなくて、一緒に行こうと言ってくれたら…」
「他の者たちを気遣ってやれ」とメヒャンに言われ、
副行首(だったかな?)として、自分のやるべき事をしようと弟子達の所へ。

一人になると、「道連れなら私がなってやる。
無二の親友がいなくなり、生き残って何が残ると?」
とペンムに語りかけ泣いてたメヒャン。

重罪にしようとしてたとはいえ、
自殺された事はケスにとっても衝撃だったようで、
すっかり酒に溺れていました。
でも、心の痛みが向く方向が凡人とは違うようで、
「私が悪いわけではない。このまま都に帰れない。
約束だからミョンウォルを側室にする」と言い張っていて、
「もうよせ。これ以上、あの人に構うな」と止めるジョンハン。
「そなたの女なのか?」とケスに言われ、
一瞬戸惑いながらも「人は誰かの慰めものではない。
もっと素直になったらどうだ?そなたも動じてるのはわかる。
このまま帰れぬのなら、せめて亡きものを弔ってやれ。
そうじゃないと良心の呵責に苦しむだろう」とジョンハン。
幼い頃からの育ちのせいで、人の痛みがわからないケスだけど、
こうやって助言してくれる友がいるんだし、変わって欲しいなぁ。


妓生たちに見送られ、ヒョングムの手で遺骨は川に流されました。
「死んだらこの川に来たいと言ってましたね。
あなたは生涯を舞に捧げた妓生。
川の流れに身を任せ、
最期の道も舞いながら逝きたいと言ってましたね…」と語りかけるヒョングム。

みなが白装束で見送る中、煌びやかな着飾って現れたチニ。
当てつけ!と怒る先輩妓生たちだけど、
これはペンムを送るため…と気付いて止めたくれたオムス。
お前達があの宴で舞えなかった宮廷舞だ。
行首様がお前達に舞わせようとした…
 」と。。。(:_;)

幼い頃に自分の手を引いてくれ、数々の教えを説いてくれた師匠。
一つ一つが脳裏を過ぎり、舞い続けるチニ。
熱い思いも、しみも笑えるその時まで舞い続ける…。
その言葉どおりに、悲しみを堪えて美しく舞う姿は、
見てるみんなの心を打つものでした。

まさかーー!のペンムの死でした。。。(T_T)
こんな形でチニとお別れするとは・・・。
師匠としてもう少し傍にいるとばっかりいたのでオドロキです。
もう教えてもらえないけど、今まで教えてもらった事、
“鶴の舞”の特訓はチニの肥やしとなったろうと…。
これからは空白の舞譜にファン・ジニの舞を綴っていくのでしょうね。

「ファン・ジニ」他の回はこちらです。


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