映画「ただ、君を愛してる」(2006/日本)

公開時のキャッチコピーと、流れてたCMで、
ある程度は予測出来る展開だったのだけど、それでも泣けて来ました。
静流(しずる)を演じた宮崎あおいちゃん、
上手い!ダサイけどカワイイ!
喋り方が子供っぽいけどそれがキュート、そしてキレイ・・・

公式サイトはこちら

以下、展開に関するネタバレありますので注意!!!





そのキャッチフレーズとは、
“生涯ただ一度のキス、ただ一度の恋。”
そしてCMでは、涙が流れる玉木宏さん…
きっと静流が死ぬんだろうな…と思いながら見てました。

二人が出会ったのは、大学の入学式の日。
幼い頃からわき腹に湿疹(?)があり、
そこに塗ってる薬が匂うのでは?というコンプレックスのある誠人。
そのせいもあり、人との関りが苦手で、入学式も欠席したのでした。
大学側へ渡る横断歩道で、真っ直ぐに手を挙げて、
車が止まるのを待ってる静流は、
赤いフチのでかいメガネに、服はスモック(?)にタボタボのズボン、
髪はボサボさで、鼻炎だからと女なのに鼻をすする女の子。
ちょっと少年っぽいカンジで、とっても大学生には見えません。
「そこよりも、向こうの押しボタン信号の方が渡れる」と声を掛けた誠人。
それでも「確かめてみる」と笑って、手を挙げる静流の姿に、
思わずシャッターを切るカメラが趣味の誠人。

誠人に一目ぼれした静流。そして誠人も?と思ったのだけど・・・
人との付き合いが苦手な誠人だけど、
おしゃべりな静流のペースに巻き込まれるカンジで、
タジタジながらも普通に接してるような誠人でした。

あの横断歩道は、結局渡れなかったとブツブツ言う静流に「渡れるよ」と言い、
次の日の早朝に連れて行く誠人。
感激して歓声をあげ、横断歩道を行ったり来たりの静流がカワイイ♪
そこに静流を置いて(!)、自分はサッサと帰る誠人。
それはこの前、素敵な場所を見つけてそこに行きたかったからでした。
当然、後を着いて来た静流(笑)
一緒に立ち入り禁止の中(←オイオイ)へ入ると・・・ 
木々が溢れ、木漏れ日がキラキラして、川が流れ綺麗な池があり、
ホントに素敵な場所で、夢中でシャッターを切る誠人。

その場所が、誠人と静流の秘密の場所。
よく一緒にいるけど、「友達」の枠を越える事はありません。

静流の方は、自分も写真を始めようと、カメラを手に食堂に行ったのに、
友人達と談笑してる誠人を見て、ガックリとしょげたり、
「変人女」と話す友人達の噂話を聞いてしまって、
「私が悲しかったのは誠人。庇ってくれたっていいじゃん。
あの子は人よりオリジナルなんだって…」と泣いていたり、
いつでも家に現像に来おいでと言われ、「ホントに来るよ」と目を丸くしたり、
あの場所に、みゆきを連れて来た誠人に、
「私達だけの秘密の場所じゃなかったの?」と怒ってベソかいたり、
誠人への思いが、すごーく伝わって来ます。

誠人の方も、泣いてる静流に心を痛めてたり、
みゆきたちと海に行った時に、ちゃーんとお土産を買って来たり、
出会いの時の写真を壁に貼ってたり、
(↑誠人の部屋で、この写真を見つけた時の静流が、
パッと笑顔なって、可愛かった~)
何と言っても、人付き合いの苦手な誠人が、
自宅に静流を連れて行って現像を教えたり、
普通に接してるのが、友達以上?という気もするけど、
まだみゆきへの憧れの気持ちが強いような感じでした。

だからと言って、みゆきと行動を共にしても、
恋人になるわけでもなく、進展もしない微妙な関係のまま・・・
傍から見てると、
「誠人、みゆきより静流の人が好きでしょ?」と、
言いたくなるような表情を、いーっぱいするのだけど、
自分の気持ちに中々気付かない誠人でした。

家出して大学に寝泊りするという静流に、「うちに来れば?」と誠人。
---自分でもなんでそう言ったのか、わからなかった---と心で語ってるように、
静流に対する思いをわからないのか、あえて気付かないようにしてるのか。

泊めてもらう代償に、自分の体で払うという静流。
こう言っちゃなんだけど、この時のあおいちゃんがいじらしくて、可愛かった~
「そんなつもりじゃない。そんな気は全然ない」とアタフタする誠人に、
口を尖らせて突き飛ばし、丸くなって「ここで寝る」っていじける姿も、可愛い~

大学へ一緒に行ったらバレると、少し離れて歩きながらも、
いつの間にか隣あって歩いてたり、
静流の作った手料理を向かい合って食べたり、
笑顔が溢れた、二人の穏やかな時間でした。

一緒にコンクールの写真を撮りに行こうという話になり、
パッと笑顔になり「日曜日に行こう」と言う静流。
日曜日は、みゆきとの先約があると知ると、プッと膨れちゃったのに、
デートに着るスーツは?お金は?と、アレコレと面倒見てくれました。

そのデートは、ブライダルショーを見に行く事。
好きな相手と一緒なら、当然嬉しいハズなのに、気がそぞろな誠人。
誠人の気持ちが、自分にはないとわかったみゆきでした。

デートで匂ったらイヤだと思って、薬を塗らないで出かけた誠人は、
ショーの途中で、痒くて思わず席を外してしまいました。
お手洗いの鏡に映すと、かなり悪化していて、参ったな…と思ってると、
スーツのポケットに、なぜか入ってた塗り薬。
誠人が気にして塗らないだろうと思って、静流がこっそり忍ばせてくれたのね。

誠人がデートに出かけた日、静流の最後の乳歯が抜けてしまいました。
大人へ近づいていってる・・・それは死に近づいているのでした。
誠人が家に帰ると、ゴミ箱はティッシュの山。
きっとそれだけ泣いたんだろうなぁ・・・
でも、誠人の前では、普段どおりの静流でした。

誕生日プレゼントに、「キスが欲しい」と言う静流。
そんな事言われて、動揺してる誠人。
コンクールの写真のテーマが『恋人』だから、モデルとしてという事で、
それなら…と了解してくれ、二人の秘密の場所で、撮る事に。
キスする前に、メガネを外した静流は、
すごく澄んだ目をして、輝いて見えました。
誠人もいつもと違う静流に、ドキッとしたみたい~
緊張しながらも、静流にキスする誠人。
みゆきともしたとウソ言ったけど、ホントは初めてだったのでした。。。

もう少しここにいると言う静流。
先に帰る誠人を呼びとめ、
「今のキスに少しは愛はあったかな?」
聞き返す誠人に何でもないと言って、その後ずっと池を眺めてた静流。
まるで別れを告げるようでした。

その通り、誠人が写真歓声パーティの買い物をして家に帰ると、
「さようなら。今までありがとね」とメモがあり、静流はいなくなってました。

キスした時に静流への気持ちに気付いたのか、
いなくなって気付いたのか、静流の事をアチコチ捜す誠人。
大学で自宅の住所を聞こうとしたら、「退学した」と言われ、
実家にも帰ってなく、秘密の場所にもいない・・・
雨に濡れた格好で、そのままベットに横たわり、何日も寝込み、
駆けつけた友人たちが、病院に運んでくれました。
静流の行方を探してくれたけど、見つかりませんでした。
「同棲してたなんて」と言われ、否定しなかった誠人。
前に「庇ってくれても…」と泣いてた静流に、見せてあげたかったなぁ~

卒業して2年、静流からの手紙を受け取り、
静流からの手紙を手に、NYに会いに来た誠人。
突然いなくなった静流を待ち続けて、ようやく会えるという思いで・・・
大学時代を描きながら、時々折りこまれるNYの映像(現在)
その中で後ろ姿や足元だけの女性が写り、
腕には静流がしてたのと同じブレスレット。
「もしや再会出来るのかな?」と淡い期待もしてたのだけど。。。
誠人の前に現れたのは、みゆき。やっぱり・・・

静流は、急な撮影で留守だと告げるみゆき。
その言葉を信じた誠人だったけど、
みゆきの部屋の留守電に、静流の父からのメッセージがあり、
静流が死んだ事を知ってしまいました。

「自分に足りないのは成長ホルモン。奥歯にまだ乳歯があるの。
大人になったらメガネも外せるし、胸だって膨らんで、お尻も。
そのうち撮りたくてたまらない位、誠人がビックリする位の女性になる」
「私の病気は恋したら死ぬ病気」
「後悔するよ。あの時抱いておけば良かったって」
「誠人とキスできたら、私嬉しくて死んじゃうかも」
冗談とも取れるように、サラリと話してた静流。
彼女はよくウソもついてたし、まさかそれが本当の事だとは思わなかった誠人。
遺伝性の病気で、母も弟も死んだと聞いていても、
静流まで、同じ病気だったとは思わなかったでしょう。

長く生きるために、きっと薬で大人になるのを抑えていた静流。
それでも弟や母のように、長生きは出来なかったんだろうと思います。
誠人と出会って恋して、長く生きるよりも、
一生に一度の恋をしたかった、愛してもらいたかった静流。

誠人の中でいつまでも生きていたくて、
闘病中に、誠人宛に何十通も手紙を書き残してた静流。
「楽しそうだった。すごく楽しそうだった」と話すみゆきの言うように、
回想で流れたシーンでは、本当に幸せそうでした。

静流の個展に向かう誠人。
誠人と別れてから、カメラマンとなってからの作品がたくさん。
奥に行くと、大人びた静流の写真が飾られていて、
誠人をジッと見つめていました。すごくキレイな静流。。。
---あの時みたいに褒めて欲しい。
初めて声を掛けてくれた時みたいに優しい声で。
私はあの瞬間、誠人に恋をしたんだから…

そして、大学時代の誠人の写真が・・・
この時には、この映画のテーマ曲、
大塚愛の「恋愛写真」が私の頭の中に流れて、誠人と共に涙が。。。(ノД`);・
ホントに、いつも誠人の事を見てたんだね。。。

もう一面の壁には、最後に撮ったキスの写真。
---生涯にただ一度のキス、ただ一度の恋---と書かれた写真。
「あのキスの時、少しは愛はあったかな?」
「あったよ。少しとごろじゃなかった。君は僕の世界の全てだった」

泣きながらその場に立ち尽くす誠人、
笑顔の静流の写真を見ると、本当に幸せだったんだなぁ…という気が。。。

日本に帰った誠人の元に届いた、静流からの絵ハガキ。
NYを発つ前に、静流との約束どおり、送る事を約束してたのでした。
撮影旅行先から出した設定になってる手紙には、
---いつだって別れは、思いより先に来るの。
それでも微笑みながら言うの“さようなら。またどこかで”
私もこんなに遠くに来ちゃったけど、言うね。“さようなら”と。
このハガキが何十通も書いた手紙の最後だったのかな・・・

エンドロールは、個展で飾られてた、静流の撮った誠人の写真と共に、
今までの映像がダイジェストで流れ、
テーマ曲「恋愛写真」とシンクロして、また泣けて来ました。。。

映画のCMを見ていて、二人は恋人なんだと思ってましたが、
しかし、二人は一度も恋人ではありませんでした。
それでも二人が過ごした時間が、二人の会話が、
何だかほのぼのとして暖かくて、好きでした。
愛する事を選んだ静流に、一途に誠人を愛した静流に心打たれた映画でした。


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック